placebo

展覧会の感想、適応障害で休職中の日々の日誌など。気持ちの揺らぎを見つめて自分のハンドリング方法を模索しています。

【適応障害】残業手当などの未払い給与を請求した話

ありがたいことにこの頃ブログを読んでくださる方が増えています。
やはり「適応障害」という検索ワードで辿り着かれる方が多いですね。
私は約半年の休職を経て、復職ではなくより自分が関心を持てる業界へと転職しました。

休職中はいろいろとありましたが、出来るだけ心と体を休めながら、大好きな美術とコーヒーに触れること、会いたい人と会うこと、そのことをブログに綴ることで少しずつ気力を取り戻しました。

しかしながら私もまだ病気と仕事の付き合い方を模索しています。

やや前向きにはなりましたが気持ちの浮き沈みも激しいですし、以前よりも考える力のようなものが鈍ったなあと感じています。
疲れて帰ってきて寝落ちしてしまい、就寝前に服薬している薬を飲み忘れると必ず仕事の夢を見て目が覚めます。

今回は、そろそろ時効だと思うのでどうやって残業代の未払いを請求したかという話を書きたいと思います。

変形労働時間制、いわゆるシフト制で働いていた上に勤務時間そのものがイレギュラーな長さだったので説明が難しいのですが、お付き合い頂ければ幸いです。

請求に必要なものと請求可能期間

労働基準監督署の方の説明によると、未払いの給与の請求に必要なものは、

・実際の勤務時間を証明できるもの

実はこれだけでOKなのだそうです。
日常的につけている手書きの記録も認められるとのことでした。

さらに私はたまたま店舗の構造上、鍵の受け渡し時間という形で店舗の入館・退館時間を外部の会社が記録を持っていたため、こちらも利用しました。

これで未払いの給与が支払われなかった場合、「あっせんによる解決方法」に進むことができます。
イメージは裁判の前段階というような印象です。
詳しくは以下から。
中央労働委員会:個別労働紛争のあっせん

専門の第三者が会社との仲介に入るので直接顔を合わせて対決しなくてよい、費用がかからないというメリットがあります。
デメリットは会社側が労基署から指定された日に現れなければ、訴え自体が流れてしまうことですね。

労基署の方からおすすめされ、私が取った方法を紹介します。

・労基署に行った旨を会社に伝えた上で、未払い給与を払って欲しいことを伝える
・そのために必要な資料の請求や給与支払いそのもの請求を渋られた場合はあっせんも考えていることを伝える

これで後日きちんと給与計算に必要な資料をもらうことができました。
本来はこれで自分の給与を手計算して請求額を会社に伝える→支払いを確認するという流れが一般的なようですが、私の場合は変形労働時間制で計算が負担になりそうだったので、ここは会社にお願いをしました。

労基署はパワハラについても相談に乗ってくれます。
もう少し細かい話はこちらでも書いたのでよかったら参考にしてください。

請求したものの内訳

①残業手当

まず前提として、私はとあるカフェチェーン店の店舗社員をしていました。
元々の契約は変形労働時間制で、業務時間の考え方としては週休2日制の8時間×5日という形になっていました。
なので基本的な1日の拘束時間は8時間(含む休憩1時間)でした。
(途中から7.5時間に変わりましたが労働時間そのものが変わったというよりも給与や残業の付き方が若干変わった程度です)

店舗社員の勤務時間は6:30-23:30の中で8時間、当然ながら朝8時までと22時以降は深夜早朝手当も出ますし、8時間を超えた分は残業代も出ます。

しかし、8時間で帰れた試しはありません。
実際はあくまでも店舗でオペレーションに入る時間が8時間で、本社に提出する書類を作る時間、毎週のシフトを作る時間などの事務作業をする時間を勤務時間につけていいかどうかという判断は上長の判断によってブレがあるという実態でした。

加えて、当然人員が足りなければ社員が自分の働きで補填するしかないので通常勤務が8時間きっかりで終われたこともほぼなかったです。
つまり残業が常態化していました。
さらに正しく勤務簿をつけると残業時間が結構なことになるのですが、月に25時間以上をつけると上長や本社から「残業しすぎ」「直して」と言われ、その時間内に収めるよう修正を求められていました。

あとは23:30にいったんタイムカードを切りアルバイトを返したあと、終電ギリギリまで事務作業を行なっていましたがこちらも未払いでした。

ちなみに労務部はこの事実について、私が今回の退職に際して話をするまで知らなかったという態度を取り続けましたね…修正履歴なんていくらでも見られると思うんですけども何を管理しているんでしょう。しらばっくれかな?

②休憩時間という名目の待機時間


こちらの記事にも書きましたが、朝5:50-15:00まで勤務→いったんインターバル(所謂「中抜け」)を挟んで17:30から23:30まで再び勤務というような日が結構多かったんですよね。
通称:社員サンドイッチです。

厳密に言えば15:00-17:30は休憩ではなく待機時間なので給与が発生します。
実際この間にシフト作成などの事務作業もしていましたし、特に何かなくても店舗から呼び出しがあれば即戻らなければいけませんでした。
なので本来は5:50-23:30まで終日勤務した上に休憩時間もないという状態でしたが、勤務簿上で給与が発生しているのは5:50-15:00と17:30-23:30のみです。
勤務簿上は15:00-17:30の2.5時間プラス本来あるはずの休憩1時間分を「休憩を3.5時間取りました」という処理をした上で、中抜けありと注釈をつけていました。
そうしないと残業25時間なんて余裕で1週間くらいで超えちゃいますからね…

しかしこの注釈をこまめにつけていたお陰で、今回未払い給与を請求するときに「この部分を支払って欲しい」とはっきり言えました。
なのでこれはやっておいてよかったなと思いましたね。

◎未払い給与の請求可能期間

労基署の方によると、未払い給与は遡って2年分の請求が可能とのことです。
なので私もやろうと思えば前の店舗での分も請求できたのですが、自分の記憶が曖昧かつ証拠もしっかり示せないと判断したため、体調を崩す要因となった期間、約3ヶ月分を検証して請求しました。

実際に支払われた給与額

ややゲスめの話にはなります。
序盤で書いた通り、私は給与計算そのものは会社にお願いしました。
何しろシフト制で深夜早朝も絡んでくるので計算が大変な上に、辞める会社のシフトを照らし合わせるような気力自体もあんまりなかったんですよね。

いったん会社が持っている勤務簿を郵送してもらい、請求したい時間を書き込んで送り返しました。
後日、支払額とその内訳がメールで返ってきたものを確認し私が最終承諾したという流れです。

なおこの確認の際に、先に書いた外部の会社による入館・退館時間の記録が反映されていなかったことが判明したので怒りのメールを送ったところ、支払額が3万円増えました。
確認って大事ですね…それも踏まえて欲しいって頼んだのにほんとにもう…

というわけで、額面上は約19万円が戻ってきました。
税金が引かれたので振込額は17万円くらいでした。
だいたい役職付きになってからの給与の2/3だったので、ちょうど1回分の傷病手当金くらいになりました。
勤務年数が足りず退職金が出なかったのですが、これが実質的な退職金になりましたね。
新しい職場の給与振込もちょっとインターバルがあったのでとても助かりました。