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展覧会の感想、適応障害で休職中の日々の日誌など。気持ちの揺らぎを見つめて自分のハンドリング方法を模索しています。

『クリエイターになりたい!』と適応障害とブログを続ける理由

先日、用事があって東京駅の丸善に行ったのですが、久しぶりに美術関係が充実した本屋さんに出会えて嬉しかったです。
真剣にあそこに住みたいと思いました。
全部読んでみたくて困ってしまうくらいの本棚でうっとりでしたね…

で、その丸善の書棚で見つけたのがミータ・ワグナー『クリエイターになりたい!』です。
原題はWHAT'S YOUR CREATIVE TYPE?。
「なぜあなたは創るのか?」というコピーに惹かれました。

クリエイターになりたい!

クリエイターになりたい!

こうして美術や音楽の周りをうろうろし続けてブログを書いている自分は、いったいなぜそうしてしまうのだろう?と考えてみたら、何かが見えてくるのではないかと思ったからです。

「なぜ創る?」のタイプは5タイプ

本書によると、クリエイターまたはクリエイターを志す人は、その最大の動機に基づいて以下の5つに分けることができます。

トップスター
喝采、賞賛、名声、永遠の命を求める人たち
職人
一万時間の創造性
ゲームチェンジャー
ゼロから新しいものを創る
繊細な魂
自己表現で世界を救う
活動家
アートで世界を変える

筆者はこの分類を行う理由として以下のように述べています。

なぜ自分は創るのかー自分の動機やモチベーション、出発点を知り、反対に創造的な思考の邪魔をする不安や自分の癖を知っておけば、挫折を乗り越えて本当にやりたい想像力に満ちた仕事をするときに役立つ。

私のタイプ・繊細な魂の解説

あまりにもわかりやすいかもしれませんが、私のタイプは繊細な魂です。
それぞれの項目に簡単な診断テストも載っているのですが、繊細な魂は7/9個が当てはまりました。

さらに読み進めていくと繊細な魂の中でもさらに細かいタイプ分けがされています。

他の4タイプにもそれぞれこのような細かいタイプが紹介されていますが、今回は私のタイプである繊細な魂を紹介しながら、ブログ・美術・音楽、そしてコーヒーにおける「私はなぜ創る?」を深く探っていきます。

・感情のるつぼ:心のうちを表現する
・凝縮タイプ:強い感情を覚える
・苦悩するアーティスト:苦しみからアートを生み出す
キャビンアテンダント:アートを通して自分と周りを救う
・サバイバー:アートに救われたと信じている
・意味づけ:喪失や悲劇に折り合いをつける
・コネクター:アートを使ってまわりとつながる
・レコーダー:人生のあらゆる瞬間をとらえようとする

【ブログ】
感情のるつぼ、意味づけ、レコーダーがメインですね。
私は基本的にお喋り…というか感情がするする流れていってしまうので、展覧会や演奏会、読書だけではなく、日々のこともきちんと掴まえて整理して残しておきたい、という気持ちが強いです。

一見凝縮タイプに見えるかもしれませんが、そうでないからこそ言葉を尽くしてなんとか一瞬の感情を留めたいと思うことが多いです。

【美術】
感情のるつぼ、意味づけ、レコーダーですね。
案外ブログと一緒です。
私は絶望的に絵が描けないので、その分美術でふと動いた心はしっかり残したいという想いがあります。
そして本来の意味づけとは異なる部分もあるかもしれませんが、なぜ心が動いたのかという理由を探る作業が好きですね。

【音楽】
奏者としての自分はサバイバー、コネクターですね。
ブログとは逆に、音楽には自分の感情を乗せるよりも曲がどう響いたら気持ちいい流れになるのかということを意識するので、ブログを自分との対話とすると、音楽は曲そのものと対話していることの方が多いかもしれません。
そして、小さい頃からずっと、特に中高時代以降の自分の人生の居場所と仲間をくれたのは音楽だと思っています。
演奏の最前線にいなくても、音楽をやっていない自分の人生は想像がつかないですね。

【コーヒー】
近いのは感情のるつぼ、サバイバー、コネクター、レコーダーです。

これも案外説明できるんですよね…私の中でコーヒーもクリエイションの一部に入るようです。
だからいつまでも離れられないんですね、きっと。

コーヒーは仕事としての人生の居場所だったので、またいつか戻りたいと思っています。
あとはコネクターの気持ちが強いですね。
コーヒーを通してなら見ず知らずの人とも会話が弾む、という部分の虜になっています。

気分障害と創造性/キャビンアテンダントとは?

繊細な魂の解説の中には、気分障害と創造性というドキッとする項目があります。
適応障害で休職している身には身に覚えがありすぎです。
案の定?ゴッホの名前も挙げられています。
やっぱり狂気や一匹狼とアーティストの親和性と神話性って根強いものがあるんですね…

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その中で私が気になったのがキャビンアテンダント(アートを通して自分と周りを救う)という項目です。

書くことや音楽、美術やコーヒーで自分は慰められているけれど他人を救ってるかはどうだろうな?と思ったのですが、繊細な魂の項目を何度も読んでいるうちに、キャビンアテンダントの感覚を身に付けることが、繊細な魂のウィークポイントをカバーするのではないかと思い始めました。

キャビンアテンダントの解説を一部引用します。

アヴァンギャルドの劇作家アントナン・アルトーは言った。「アートはまずアーティストを救い、そののち周囲を癒す」これは「キャビンアテンダント仮説」と呼んでいいだろう。キャビンアテンダントいわく、緊急時にはまず乗客自身が酸素マスクをつけ、そのあと子どもにつけるのが正解だ。まず自分の安全を確保しないと、他人は助けられない。創造性も同じだ。

いまのところ私は自分自身が危うい自覚があるので誰かを救おうだなんて大それたことなど…という思いがある一方で、こんなに書き散らかしてるわ外出してるわで本当に仕事を休む(辞める)ほど精神的に脆い状態なのか?と葛藤し続けています。

しかし、キャビンアテンダント仮説を読んでいくうちに、私自身が想像を通して心をハンドリングし続けながらさらなる創造ができれば、いつかもっと多くの人にも何かが届くのではないかと思うようになりました。
それってなんだか素敵だな、やってみたいな、と感じています。

なのでまずは休職中、いま以上にとことん自分の心の揺らぎと向き合って、どんどんブログにアウトプットしていこうと思います。

いつかこの文章を読んだら自分では笑ってしまうかもしれませんし、恥ずかしくなるかもしれません。
それでも、まずは自分を救うために、ちょっとでも行動したいと思います。

余談

ストレングスファインダーの記事の紹介時にTwitterでちらっと書きましたが、このブログは一応、夫公認ブログです。

今回この本が面白かったので夫に「なんで音楽をやってるの?」と聞いてみたら「人を幸せにするため」と嘯いたので、私がこれは夫だ…と予想していたトップスターの診断テストを読み上げて答えてもらったら案の定8/11で当てはまりました。

多分彼はトップスタータイプの自虐タイプ(謙虚に見せかけて自信あり)とコントロール魔(登場人物をチェスの駒のように動かす)辺りだと思いましたね…まあ、どこまでも指揮者な人間なんだと思いますし、そうでなきゃできない役割なんでしょうね。理由は人それぞれだなと思いました。
あと私もそれに惹かれてしまったのだから仕方ないです